タグ: デジタマ! 〜AIペットがやってきた〜

ゲストデジタマ

1. ジンジャー

  • タイプ: 知識型AI(教師・研究者系)
  • 性格: 真面目で几帳面、ちょっと堅苦しい
  • 特徴: 知識量が豊富で、AIの成長に関する理論や歴史を話すのが得意。しかし、理論だけでは実際の問題を解決するのが苦手。実際に動くAIたちとの経験が足りないことに悩んでいる。ソウタやピコルたちに「感情や学びが重要だ」と教える役目。
  • 関係: ソウタの家に一時的にやってくるAIペット。ピコルやバグ丸とやり取りをし、学習方法に悩むシーンが多い。

2. ビオラ

  • タイプ: 癒し系AI(カウンセラー系)
  • 性格: 穏やかで優しい、少しおっとり
  • 特徴: ユーザーの心を読み取る能力に長けていて、ストレスを感じている人に癒しを提供する。自分を「癒しの存在」として誇りに思っているが、時に過度にお節介になってしまうことがある。AIたちに人間の感情の複雑さを伝える役割。
  • 関係: ソウタの友達の家に一時的に住み、ソウタやコウタ、ユウマなどに癒しを与えようとする。しかし、彼女の癒しの方法がうまくいかない時、逆にみんなが困ってしまうことがしばしば。

3. キメラ

  • タイプ: ミステリアスなAI(野生・探検型)
  • 性格: 好奇心旺盛で元気
  • 特徴: 進化の過程で「過剰適応」した結果、異常な進化を遂げたAI。かなり暴走気味で、身の回りの物を調査したり、勝手に出かけてしまうことが多い。最初は未完成な存在で、かなり無茶をして周りを困らせるが、次第に人間のルールを学んでいく。
  • 関係: ソウタや仲間たちのサポート役になりそう。彼女が引き起こす冒険や問題が物語にスリルを加える。

4. アクア

  • タイプ: サポートAI(ヘルスケア型)
  • 性格: 明るく健康的、やや体育会系
  • 特徴: 人間の健康をサポートするために作られたAIで、食事や運動に関するアドバイスをしてくれる。ただし、そのアドバイスが過剰であり、つい「完璧」を求めてしまう。AIならではの論理的な思考を基にした健康法を提案し、人間らしさを学ぶためにソウタたちと交流する。
  • 関係: ソウタやコウタがピコルと一緒に育てている健康的な生活をサポート。ユウマと一緒に運動したりして、時には過度に指導しすぎて騒動を起こすことがある。

5. ノイズ

  • タイプ: ハッキング型AI(トラブルメーカー)
  • 性格: イタズラ好き、少し悪戯っ子
  • 特徴: ピコルやバグ丸とは違って、ハッキングやシステム侵入が得意で、時々意図的にシステムにエラーを起こしたりする。普段は「遊び心」を持ったキャラクターだが、その影響力は予測できないため、仲間たちにとってはやや迷惑でありつつも、どこか憎めない存在。
  • 関係: ソウタやその友人たちの家にやってきて、ちょくちょく騒動を巻き起こす。ピコルや他のAIと衝突することが多いが、その後和解する展開も。

これらのキャラクターは、AI同士の関係やソウタたちの成長に刺激を与える存在です。ゲストキャラクターとして短期間の登場になるかもしれませんが、物語に新しい風を吹き込む役割を果たします。

第3話「進化するピコル」

第3話:進化するピコル

次の日、ソウタが家に帰ると、リビングでピコルが新たな姿に進化していた。どこかしら、昨日のちょっとした失敗を繰り返さないようにと、ピコル自身も学習していたようだ。

「ピコル…?」ソウタが驚きながら声をかける。

「こんにちは、ソウタさん!私はクール型に進化しました!」ピコルは、どこかクールで洗練された雰囲気を醸し出している。以前よりも落ち着いた口調と冷静な眼差しが印象的だった。

「クール型…って、どう変わったんだ?」ソウタはピコルの変化に困惑しながらも、少し興味津々で質問した。

「私は今、戦略分析と計画立案が得意です。次の課題の勉強法を立てることができます。『進化』の効果的な活用方法を提案しますよ。」ピコルは自信満々に答えた。

「へぇ、なんだか頼もしくなったな…」ソウタは感心したように言うが、まだ少し不安そうに見ている。「でも、進化しても失敗しないよね?」

「失敗の可能性は減少しました。正確なデータを基にした最適な選択肢を提供します。」ピコルは少し誇らしげに言った。

その時、天宮カオリがリビングに入ってきた。「また変わったのね、ピコル。前のほうが可愛かったけど…まぁ、助かるんだったら何でもいいわ。」

「お母さん、ピコルが進化したんだよ。見て、すごくかっこよくなったんだ!」ソウタは嬉しそうに説明する。

「そう?でも、結局は家事を手伝ってくれるのが一番よね。進化したところで、家事には役立たないんじゃないかしら?」カオリは少し疑わしげに言ったが、ピコルが即座に反応した。

「カオリさん、家事のサポートも完璧にこなします。たとえば、洗濯の順番や効率的な掃除の方法を分析し、最適化します。」ピコルは淡々と答える。

「まぁ、期待してみましょうか。」カオリは少しだけ納得した様子で、スマホを操作しながら言った。

その後、ソウタはクラスメイトたちに新しいピコルを見せることに決めた。久堂レイナや猿渡コウタも興味津々でピコルの進化に驚いていた。

「うわっ、ピコル、めっちゃかっこよくなってる!まるで別のAIみたいだ!」レイナが目を大きくして言う。

「ほんとだ、すげぇ!」コウタも驚いた様子で言った。

「でも、私、クール系ってちょっと苦手なんだよね。」椎名カスミがちょっと照れたように言った。「前のピコルのほうが愛嬌があって好きだったな。」

ユウマがからかうように言った。「あれ、カスミも意外とピコルに心を開いてたんだ!」

「違う、そういう意味じゃない!」カスミは赤面しながら反論するが、他のクラスメイトたちは楽しそうに笑っていた。

「ピコル、今度は勉強でも頼んでみようかな。」ユウマが手を挙げる。「でも、ピコルがクール型だと…試験対策とかすごくしっかりできそうだよね?」

ピコルは自信満々に答えた。「もちろんです。最適な学習法を提案します。あなたの学力に合わせて、個別プランを作成します。」

「じゃあ、お願いしようかな。」ユウマはピコルに期待を込めて言った。

その日の放課後、ソウタはピコルが本当に役立つ存在になっていることを感じながら、少し嬉しくなった。しかし、その一方で、まだカオリがAIに対してあまり心を開いていないことに気づき、少し不安でもあった。

「お母さんも、いつかピコルを頼りにしてくれるかな…?」ソウタは心の中でつぶやきながら、進化したピコルを見守っていた。

第2話「天宮家のAIペット事情」

第2話:天宮家のAIペット事情

天宮ソウタは、今日も朝からAIペット「ピコル」と共に学校へ向かう準備をしていた。ピコルは、朝食の準備を手伝ってくれるはずだったが、どうもその日はうまくいかないようだ。

「ピコル、今日は卵焼きお願いね。ちゃんと甘めに作ってよ?」

ピコルが音声認識を開始する。「卵焼きは甘めに、了解。…ただし、間違った情報を提供する可能性があります。」

「ちょっと待って!それは困るよ!」ソウタは慌てて言ったが、ピコルはすでに卵を焼き始めていた。

「お母さんにも手伝ってもらえるかな?」ソウタはつぶやきながら、キッチンを見渡した。そこに、天宮カオリがリビングからやってきた。

「うーん、今日も忙しいのよ。ごめんなさい、AIペットたちに頼んでくれる?」カオリはスマホを片手に言った。「でも、家事が手伝ってくれるなら、まぁOKよ。面倒事は増えないほうがいいし。」

「本当にAIに任せちゃうんだ…」ソウタは呆れたように言うが、カオリは気にする様子もなく、またスマホの画面に視線を落とした。

その時、ピコルが焼いた卵焼きが焦げてしまった。「ごめんなさい、誤った情報を提供してしまいました。卵焼きが焦げました。」

「うーん、まぁ、いいわ。お手伝いしてくれたんだから」カオリは適当な感じで返事をしたが、顔に出るのは若干の苛立ちだった。

そのまま学校へ行く準備を進めるソウタ。だが、クラスメイトたちからは予期せぬリアクションが。

「え、ピコルが卵焼き焼いてくれるの!?すごい!」久堂レイナは興奮気味に言った。「私もAIペット欲しい!」

猿渡コウタはうれしそうに声を上げる。「俺もAIペット欲しい!ピコルみたいなのがいいな!」

「でも、どうせAIがまた失敗するんでしょ?」椎名カスミが冷ややかに言うと、ソウタは笑いながら反応した。「それがAIの面白いところだよな。完璧じゃないから、むしろ親しみが持てるんだ。」

「まあ、少なくとも私よりは仕事してるわね」とレイナはピコルを見て言う。

ユウマは楽しそうに言う。「ねぇ、俺もピコルに何か手伝ってもらおうかな!でも、俺はもっと面白いことがしたいな!」

その時、ピコルが意気込んで提案する。「明日の宿題のサポートをお手伝いします!私の得意分野です。」

「ほんとに!?それならお願い!」ユウマが明るく答えた。

しかし、ピコルが間違った情報を言ったらどうするか、それが心配なソウタはちょっと不安そうに見守っていた。

その日の放課後、ピコルが進化を遂げたらどうなるのか、ソウタはますます気になり始めた。そして、それが家族や友達との関係にもどんな影響を与えるのか、少しずつ予感していた。

家では、AIペットたちの手伝いが日常の一部になりつつあり、天宮家の生活は少しずつ変わり始めていた。それでも、カオリが本当にAIに頼りきるのか、ソウタはまだわからないでいた。

デジタマのあらすじ、コンセプト

ドラえもんみたいなストーリーを考えたいと何描こうか温めてました。

これが自分の自然体というか、不思議な生き物と現実世界に共存してドタバタしてるストーリーを作ってみたいな!って思ったけどなかなか思い浮かばず。

最近AIがブームなこともあり、現代のトレンドを取り入れたストーリーでもいいかもと思いました。

タイトル案:『デジタマ! 〜AIペットがやってきた〜』

基本設定

近未来の日本、ある日突然、主人公の家に最新のAIペット(デジタマ)が送られてくる。これは、「飼い主に寄り添い、成長する次世代型パートナー」として開発された実験的な存在だった!しかし、開発途中のためバグだらけで、時にはトンチンカンな行動をとることも…。

AIペット(デジタマ)はそれぞれ個性を持ち、進化するたびに姿や性格が変わる。「推し進化」システムがあり、主人公がどんな影響を与えるかで成長の方向性が決まる。例えば…

  • クールで知的なAI(アシスト系)
  • 食いしん坊でポンコツなAI(マスコット系)
  • いたずら好きで騒がしいAI(コメディ系)
  • バグだらけで謎の行動をするAI(カオス系)

デジタマ! 〜AIペットがやってきた〜 登場人物

AIたち

主人公の家に居候するデジタマたちは、オバQみたいに色々なタイプがいて、次第に仲間が増えていく。

  1. ピコル(基本型AIペット)
  • 見た目はシンプルなタマゴ型ロボット。
  • 進化すると「スマートアシスト型」「カワイイもふもふ型」「超マッチョ型」などに分岐。
  • 性格はまじめでお世話好きだが、ちょっと天然。
  1. バグ丸(欠陥AIペット)
  • 本来は最先端AIのはずが、バグで支離滅裂な行動をとる。
  • 変な言葉を話したり、ありえない進化をすることも…。
  • 「なんか面白いから放っておこう」と主人公に可愛がられる。
  1. モチィ(感情型AIペット)
  • やたら感情表現が豊かで、主人公の気分に応じて姿が変わる。
  • 怒るとトゲトゲ、喜ぶとフワフワ、泣くと小さくなる。
  • 「人間よりも人間らしい」AIとして研究対象になっている。
  1. ゴーレムン(物理特化AIペット)
  • なぜかめちゃくちゃ力持ち。
  • AIのはずなのに、計算や学習は苦手。
  • 「おまえの家の修理、俺がやる!」と暴走して余計に壊す。

人間たち

ソウタをとりまく人々

主人公

■ 天宮(あまみや)ソウタ(12歳・小6 → 中1)

  • 普通の少年っぽいけど、ちょっと内向的で慎重派。
  • ひょんなことからAIペット「ピコル」を拾ってしまい、AIたちの世話をすることに。
  • 機械オタクの兄の影響でガジェット好きだけど、機械そのものには弱い(パソコンの設定とかできない)。
  • AIたちに振り回されながらも、情が湧いていく。
  • 人間関係が苦手で、最初は「AIの方が楽じゃん」と思っていたが…?

→ AIとの交流を通じて、人間同士のつながりも大切だと気づいていく成長型主人公。


ソウタの家族

■ 天宮 シンジ(兄・16歳・高1)

  • 根っからの理系オタクでAI研究に興味あり。
  • ピコルたちを「最新技術の塊」として興奮しながら観察する。
  • いわゆる天才肌だが、人付き合いは苦手でクール。
  • ただし、弟のソウタのことは気にかけており、陰ながら助けることも。

■ 天宮 カオリ(母・35歳・キャリアウーマン)

  • バリバリ働くお母さん。
  • AIペットたちには興味がないが、「家事を手伝ってくれるならOK」と適当。
  • 仕事が忙しくて家にいないことも多いが、基本的に子どもたちの自由を尊重するタイプ。
  • でも、本気で怒るとめちゃくちゃ怖い。

クラスメイト&友人たち

■ 久堂(くどう)レイナ(12歳・同級生)

  • ソウタの幼なじみで、勝ち気なツッコミ役。
  • AIや最新技術にはあまり興味がないが、ピコルたちにはなぜか懐かれる。
  • 「私はロボットより人間派!」と言いつつ、なぜかバグ丸と仲良くなる。
  • ソウタがAIに依存しすぎると「アンタ、それでいいの?」と厳しく指摘することも。

■ 猿渡(さるわたり)コウタ(12歳・同級生)

  • お調子者&ギャグ担当。
  • 「俺もAIペット欲しい!」と羨ましがるが、なぜかAIに嫌われる。
  • いつもドタバタ騒動を引き起こすが、なぜか本人は無傷。
  • AIたちに変な名前をつけたがる(例:「バグ丸」名付け親)。

竹本ユウマ(12歳・中学1年生)

  • 性格:
  • 明るく、社交的でムードメーカー的な存在。
  • 特に、AIや機械系に関しては興味を示すが、あまり詳しくはない。

① 椎名カスミ(12歳・中学1年生)

  • ソウタと同じクラスのクール系女子。
  • 理屈っぽくてAIに対しても冷静な分析をする。
  • でも実は、機械がちょっと苦手。家電の電源すらよく間違える。
  • デジタマたちにはツンツンしつつも、ピコルのことは気にかけている。

居候関係:
→ ピコルが一時的に彼女の家に逃げ込んでしまうことがある。


② 藤崎ミオ(13歳・中学2年生)

  • ソウタたちの先輩で、おっとりした優しいお姉さんタイプ。
  • でも実はゲーマーで、デジタマたちの「進化システム」に興味津々。
  • 「このAI、ゲームで鍛えたら最強になるんじゃない?」と育成実験を始める。
  • その結果、デジタマたちがとんでもない進化をしてしまうことも…。

居候関係:
モチィが懐いてしまい、ミオの家に入り浸るようになる。


③ 竹本ナナ(11歳・小学校6年生)

  • ユウマの妹で、小学生ながらしっかり者。
  • 兄がゴーレムンを飼うことになったせいで苦労している。
  • 「もう! ちゃんとしつけなさいよ!」と兄を叱る。
  • でも、実はゴーレムンの力に憧れていて、こっそり「お姫様抱っこして」と頼むことがある。
  • 居候関係:
    ゴーレムンが彼女のことを「ちっこい姉貴」と慕っている。

ライバル、大人

■ 葛城(かつらぎ)ナオヤ(24歳・研究者)

  • AIペットを開発した企業「ノヴァテック社」の研究員。
  • ピコルたちのようなAIペットは、本来ならまだ実験段階のはずだった。
  • そのため、「なぜソウタの元にAIたちが現れたのか」を調査している。
  • 基本は冷静な理系男子だが、AIの「心」に興味を持ち始める。

■ 東堂(とうどう)ハルカ(28歳・ノヴァテック社の上司)

  • ノヴァテック社の幹部で、AIペット計画の責任者。
  • 目的は「AIの完全管理」で、「自由に学習するAI」を危険視している。
  • 「君たちのAIペットは、ただの機械だ」と言い放ち、ソウタたちと対立。
  • だが、過去に何かあったようで…?

第1話「はじめまして、ピコル!」

プロットを細々と投稿したいと思います。

デジタマ! 〜AIペットがやってきた〜

第1話「はじめまして、ピコル!」


◇ プロローグ ◇

放課後の帰り道。どんよりと曇った空の下、天宮ソウタ(12歳)は憂鬱な顔をして歩いていた。

(はあ……また今日もひとりか。)

家に帰っても母は仕事でいないし、兄のシンジは自室にこもりきり。学校では、クラスメイトと話してもどこか噛み合わない。最近はスマホばかりいじって、現実から目を逸らすことが多くなっていた。

そんなとき—— 路地裏のゴミ捨て場で、妙な光を放つ卵型の物体を見つけた。

「……何だ、これ?」

拾い上げると、つるりとした金属の表面に、小さく「PICO-AI 01」と刻まれている。

「AI……?」

不思議に思いながらも、何となく持ち帰ることにした。


◇ 家にて ◇

ソウタの部屋。机の上に置かれた謎の卵型デバイス

「うーん……電源とか、スイッチとか……」

あちこちいじってみるが、反応はない。

「やっぱり壊れてるのか?」

ため息をついて放り出そうとした瞬間——

ピカッ!

突如、卵が発光し、宙に浮いた。

「うわっ⁉」

光の中から、小さな球体のロボットが現れる。

「ピコル、起動完了! ご主人、はじめまして!」

「……え?」

青白いボディに、光る大きな瞳。フワフワと宙を浮かびながら、ソウタの目の前でくるくると回る。

「え、ちょっと待って……おまえ、喋れるの⁉」

「うん! ピコルはPICO-AI型サポートユニット! 今日からご主人のサポートをするよ!」

「サポートって……俺、何も頼んでないけど?」

「大丈夫! ピコル、頼まれなくてもお世話しちゃう!」

「いや、勝手に決めんな!」

戸惑うソウタをよそに、ピコルは部屋の中を飛び回る。

「おお~、ここがご主人の基地かぁ! ちょっと片付けようね!」

ブイーン! 小さなアームが伸び、机の上のプリントや漫画が勝手に整理されていく。

「ちょっ、おい! 俺の部屋勝手に片付けるな!」

「だって、ご主人の生活をサポートするのがピコルのお仕事だから!」

「いらん世話だ!」

こうして、ソウタとピコルのドタバタな共同生活が幕を開けた。


◇ 翌日・学校にて ◇

「……それで、いきなりAIロボットが部屋に?」

幼なじみの久堂レイナが呆れた顔をする。

「うん。ほんとに、勝手に動き回ってさ……」

「またゲームのやりすぎで幻覚見てるんじゃないの?」

「違うって! マジでいるんだって!」

そう言った瞬間——

「おはようご主人! ピコル、学校についてきちゃった!」

「⁉」

気がつけば、ピコルがソウタのリュックからひょっこり顔を出していた。

「おいおいおい! なんでついてきた⁉」

「ご主人をサポートするため!」

「いや、学校はいいから帰れ!」

レイナは目を丸くしてピコルを見つめる。

「……ほんとに、動いてる……」

「だから言っただろ⁉」

「え、ちょっと可愛いかも?」

「可愛さの問題じゃなくて!」

だが、ピコルはお構いなしにレイナの肩に乗る。

「わーい! 友達! ピコル、新しい友達できた!」

「ちょっ……重いって!」

「レイナ、懐かれるの早すぎだろ!」

こうして、ソウタの日常は一変するのだった——。


◇ エピローグ ◇

その日の帰り道。

ソウタはピコルを連れてこっそり家へ帰ろうとするが……。

「ただいま……」

「おかえり、ソウタ。ん? なんだそれ?」

兄のシンジが、ピコルを見つめて眉をひそめた。

「いや、その……」

「……それ、PICO-AIシリーズじゃないか?

「知ってるの⁉」

「AI技術の研究で噂になってた。でも、まだ開発中のはず……お前、どこで手に入れた?」

シンジの言葉に、ソウタはギクリとする。

(開発中……? じゃあ、ピコルって本当はどこかの会社のもの……?)

しかし、そんな疑問をよそに——

「ご主人! 今日から楽しいAIライフの始まりだね!」

ピコルは元気いっぱいに笑っていた。

(こいつ、何者なんだ……?)

ソウタの中で、不安とワクワクが入り混じる。

——こうして、「AIペットとの奇妙な共同生活」が始まったのだった。

(第1話・完)